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CakePHP cakeError で日本語メッセージを表示できない
0ビューに直接メッセージを日本語で書けば表示できるのですが、
動的にメッセージを変えたいような場合に、
$params = array( array('message'=>'エラーです') ); $this->cakeError('foo', $params);
とし cakeError に日本語のメッセージをパラメータとして渡しても表示できません。
原因は /cake/libs/error.php のコンストラクタで
$clean = new Sanitize(); $messages = $clean->paranoid($messages, $allow);
となっていて、パラメータをサニタイズしていて半角英数字以外は削除されてしまいます。
ちなみに Sanitize::paranoid メソッドは
/cake/libs/sanitize.php
function paranoid($string, $allowed = array()) { $allow = null; if (!empty($allowed)) { foreach($allowed as $value) { $allow .= "\\$value"; } } if (is_array($string)) { foreach($string as $key => $clean) { $cleaned[$key] = preg_replace("/[^{$allow}a-zA-Z0-9]/", "", $clean); } } else { $cleaned = preg_replace("/[^{$allow}a-zA-Z0-9]/", "", $string); } return $cleaned; }
のようになっています。半角英数字と $allow で許可した文字以外は削除されます。
前回の投稿「cakeError でエラー処理」のように自分で cakeError 処理を書いた場合には /app/error.php でコンストラクタを上書きして問題の部分をコメントアウトすることにより、日本語を表示することができるようになります。
/cake/libs/error.php の __construct メソッドを丸ごと /app/error.php にコピペして
parent::__construct();
と
$messages = $clean->paranoid($messages, $allow);
の2行をコメントアウト
こうすることにより日本語を表示することができるようになりました。
※サニタイズ処理をコメントアウトしていますので、その点は十分に注意が必要です。
CakePHP cakeError でエラー処理
1CakePHP でエラー処理をさせるのに cakeError を使ってみました。
致命的なエラーのときに、メールを送信したりログを記録したりするのに使えるかと思います。
/app/error.php を作成
class AppError extends ErrorHandler { function foo($params){ // ここにエラー処理を書く // $params を展開 extract($params); // view のディレクトリを指定 $this->controller->viewPath='errors'; $this->controller->set('message', $message); $this->controller->render('foo'); exit(); } }
エラー用のビューを app/views/errors/foo.thtml に作成
呼び出し方は第1引数にメソッド名、第2引数にメソッドに渡すパラメータ
$params = array( array('message'=>'Error!') ); $this->cakeError('foo', $params);
$params の指定方法にちょっとだけ注意が必要です。
CakePHP DISTINCT の使用方法
1cakebaker ? Using distinct and count with CakePHP
CakePHP で DISTINCT を使いたい時の方法が紹介されていました。
$this->User->find(null, "COUNT(DISTINCT User.city) AS 'count'");
find は /cake/libs/model/model_php5.php で
function find($conditions = null, $fields = null, $order = null, $recursive = null)
と定義されています。
この $fields をうまく使っているということですね。
Smarty truncate のマルチバイト対応 mb_truncate
2Smarty のマルチバイトプラグインの紹介の続きです。
truncate というプラグインが Smarty に標準であります。
文字列を指定文字数で切るというものです。
ただ、マルチバイトには対応していないため最後の切られた文字が文字化けしてしまうことがあります。
その truncate プラグインをマルチバイト対応したものが下記のページで紹介されている mb_truncate プラグインです。
このプラグインは以前からかなり重宝しています。
文字化けしたり、切り捨てられる文字数がおかしい場合は mb_internal_encoding で内部文字コードを指定してあげれば直ると思います。
もともとの配布元のページが見れないので、下記のページよりダウンロードできます。
kawama.jp: [Smarty]mb_truncate
PHP の便利な関数 output_add_rewrite_var
1PHP から出力する HTML に最終的に a タグや form タグを見つけ出し、自動で指定した変数をクエリストリングや hidden 属性で挿入してくれる関数です。
PHP4.3 から追加されたようなのですが知らなかったです。
昔から、session.use_trans_sid というセションID を a タグや form タグの hidden 属性に追加してくれるのはありましたが、それをセションID 以外にも使用できるように関数化したもののようです。
URL リライト機構に新しい名前/値の組を追加します。 名前および値は、URL (GET パラメータとして) およびフォーム (hidden フィールドとして) で追加されます。これは、session.use_trans_sid で透過的 URL リライティングが有効になっている場合に セッション ID が渡される方法と同じです。 絶対 URL (http://example.com/..) はリライトされないことに注意しましょう。
- PHP マニュアルより
userid の値 $userid を全てのリンクに付与したい場合は、
output_add_rewite_var('userid', $userid);
と書くことにより
<a href="index.php">TOP</a>
が
<a href="index.php?userid=1">TOP</a>
と出力されます。
form タグも
<form action="index.php" method="post">
が
<input type="hidden" name="userid" value="1">
となります。
注意点としては絶対URLはりライトされないことです。
これがないと他サイトにまで、セションID などを渡してしまいますからね。
PHP マニュアル
output_add_rewrite_var
CakePHP HtmlHelper::tagValue のHTMLエスケープ処理
1view でモデルの値などを出力する際に
$html->tagValue("Model/hoge");
とすれと、HTMLエスケープ処理をしてくれるので便利です。
ただ、
CakePHP 1.1.15.5144以降はHtmlHelper#tagValueに注意 | Shin x blog
に書かれているように、CakePHP のバージョン1.1.15.5144 からエスケープするかのフラグが追加されたようです。
以前はエスケープしないを選択できなかったので、それはそれで不便な点もありました。
MOONGIFT ブログ ? CakePHP覚書(HTML Helpler)
しかし今回の変更で注意しなければいけないのは、デフォルトでエスケープされていたのがデフォルトでエスケープ処理されなくなったことです。
cake/libs/view/helpers/html.php
function tagValue($fieldName, $escape = false)
以前のようにエスケープ処理させるには
$html->tagValue("Model/hoge", true);
とする必要があります。
また、
ちなみに1.2.0.5147ではtagValueがdeprecatedになっており、代わりにvalueメソッドを使うようになるようです。
ということになるようです。
CakePHP flash メソッドでレイアウトを指定する
2コントローラ毎にレイアウトを変えていていると flash メソッドは使えないなあと思っていたのですが、下記のようにすることによりレイアウトをコントローラで指定できますね。
/app/app_controller.php に下記の flash メソッドを追加
function flash($message, $url, $pause = 1) { $this->autoRender = false; $this->autoLayout = false; $this->set('url', $this->base . $url); $this->set('message', $message); $this->set('pause', $pause); $this->set('page_title', $message); if (file_exists(VIEWS . 'layouts' . DS . $this->layout.'_flash.thtml')) { $flash = VIEWS . 'layouts' . DS . $this->layout.'_flash.thtml'; } elseif ($flash = fileExistsInPath(LIBS . 'view' . DS . 'templates' . DS . "layouts" . DS . 'flash.thtml')) { } $this->render(null, false, $flash); }
これで、
/app/views/layouts/指定したレイアウト名_flash.thtml
というレイアウトファイルがあれば、それを使用して
なければ、デフォルトの flash.thtml を使用します。
やっていることはすごく単純でコントローラクラスの flash メソッドをオーバライドして、使用するレイアウトファイルを選択するところで
if (file_exists(VIEWS . 'layouts' . DS . 'flash.thtml')) { $flash = VIEWS . 'layouts' . DS . 'flash.thtml'; }
となっていたところを
if (file_exists(VIEWS . 'layouts' . DS . $this->layout.'_flash.thtml')) { $flash = VIEWS . 'layouts' . DS . $this->layout.'_flash.thtml'; }
に変更しただけです。
他にいい方法があれば教えてください。
CakePHP コントローラのflash メソッド
2データを更新した後などに「更新しました」などのメッセージを簡単に出せるのがコントローラのflash メソッド。
コントローラで、
$this->flash('更新しました', '/users');
などとすることにより、メッセージを簡単に出せる。
2つ目の引数は飛び先URL を指定できる。
ちなみにこの flash メソッドは下記のようになっています。
/cake/libs/controller/controller.php
function flash($message, $url, $pause = 1) { $this->autoRender = false; $this->autoLayout = false; $this->set('url', $this->base . $url); $this->set('message', $message); $this->set('pause', $pause); $this->set('page_title', $message); if (file_exists(VIEWS . 'layouts' . DS . 'flash.thtml')) { $flash = VIEWS . 'layouts' . DS . 'flash.thtml'; } elseif ($flash = fileExistsInPath(LIBS . 'view' . DS . 'templates' . DS . "layouts" . DS . 'flash.thtml')) { } $this->render(null, false, $flash); }
上のソースを見ると分かるように、この flash メソッドのレイアウトは
$layout = "hoge";
とか指定しても指定したレイアウトでは表示されません。
flash メソッドでは flash.thtml というレイアウトを使用することしかできません。
/app/views/layouts/flash.thtml
を探してなければ、
/cake/libs/view/templates/layouts/flash.thtml
のデフォルトのレイアウトを使用します。
また、デフォルトの flash.thtml は
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"> <head> <title><?php echo $page_title?></title> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" /> <?php if(Configure::read() == 0) { ?> <meta http-equiv="Refresh" content="<?php echo $pause?>;url=<?php echo $url?>"/> <?php } ?> <style><!-- P { text-align:center; font:bold 1.1em sans-serif } A { color:#444; text-decoration:none } A:HOVER { text-decoration: underline; color:#44E } --></style> </head> <body> <p><a href="<?php echo $url?>"><?php echo $message?></a></p> </body> </html>
のようになっていて、
DEBUG モードで DEBUG = 0 を指定していると meta タグを利用して勝手に画面遷移します。DEBUG モードが 0 以外の場合はメッセージをクリックすると指定したURLに画面遷移します。
非常にシンプルなレイアウトですので、使用するときは、
/app/views/layouts/flash.thtml
にコピーしてカスタマイズした方がよいでしょう。
PHP で大きいJPEGやPNGファイルをPHPで扱うときのメモリエラー回避方法
0GD でメモリエラー
に書かれているように GD で JPEG や PNG の大きな画像を扱うときに
Fatal error: Allowed memory size of 16777216 bytes exhausted (tried to allocate 11648 bytes) in ...
というようなエラーが出てしまいます。
上のエラーがは私が EOS5D で撮影した 2912×4368とかなり大きな画像です。
大きさで制限するのも一つの方法ですが、どうしても大きな画像を取り込みリサイズしなければいけないときなどのために以下の方法もあります。
PHP: imagecreatefromjpeg – Manual
PHP に割り当てられているメモリの範囲で必要なメモリを計算して
ini_set('memory_limit', 'xxM')
と設定しれくれます。
function setMemoryForImage( $filename ){ $imageInfo = getimagesize($filename); $MB = 1048576; // number of bytes in 1M $K64 = 65536; // number of bytes in 64K $TWEAKFACTOR = 1.5; // Or whatever works for you $memoryNeeded = round( ( $imageInfo[0] * $imageInfo[1] * $imageInfo['bits'] * $imageInfo['channels'] / 8 + $K64 ) * $TWEAKFACTOR ); //ini_get('memory_limit') only works if compiled with "--enable-memory-limit" also //Default memory limit is 8MB so well stick with that. //To find out what yours is, view your php.ini file. $memoryLimit = 8 * $MB; if (function_exists('memory_get_usage') && memory_get_usage() + $memoryNeeded > $memoryLimit) { $newLimit = $memoryLimitMB + ceil( ( memory_get_usage() + $memoryNeeded - $memoryLimit ) / $MB ); ini_set( 'memory_limit', $newLimit . 'M' ); return true; }else return false; } }
CakePHP グローバル関数
0PHP のネイティブ関数の短縮表記には下記のようなものがあります。
a() => array()
e() => echo()
low() => strtolower()
up => strtoupper()
r() => str_replace()
am() => array_merge()
h() => htmlspecialchars()
このような短縮表記の関数を独自に定義して開発に使用されている方も多いと思いますが、CakePHP として定義されていると使用しやすいですね。(特に複数人で開発しているときなど、標準であると助かります。)
このほかにも CakePHP には便利な関数が定義されています。
- debug($var, $showHtml);
- DEBUGレベルが0以外のときに、$varが出力される。
print '<pre>';
print_r($var);
print '</pre>';
のようなことをしてくれます。$showHtmlが TRUE ならブラウザで見やすいように出力してくれます。 - aa(‘a’,'b’)
- 連想配列を作成する。
array('a'=>'b')
をやってくれます。 - h($mixed)
- 文字列を指定して htmlspecialchars をやってくれるが、配列も指定できる。
配列を指定すると再帰的に h() を呼び出している。 - pr($var)
- print_r をブラウザでみやすいように <pre> で囲んでくれます。
echo "<pre>";
print_r($var);
echo "</pre>" - env($key)
- 環境変数を取得できます。
一番の特徴は PHP_SELF, DOCUMENTO_ROOT をサポートしていないサーバでも動作をエミュレートして値を返してくれます。コードを再配布するときには重宝しそうです。 - params($mixed)
- 文字列を返してくれます。
配列なら一番最初の値、文字列なら文字列、値がなければ NULL を返します。 - setUri()
- 現在のURI を返してくれます。
- file_get_contents()
file_put_contents() - この関数が実装されていない PHP4.3 未満のためにエミュレートされています。
- stripsslashes_deep($array)
- $array は配列を指定。配列の全ての値に対して再帰的に stripslashes を行います。
- countdim($array)
- $array の配列の次元数を返します。
- LogError($message)
- CakeLog::write を実行します。
- fileExistsInPath($file)
- 現在のinclude パスから $file で指定されたファイル名があるか探します。
見つかればそのパスを返し、見つからなければ false を返します。 - ife($condition, $var1, $var2)
- $condition が true なら $var1 を返し、false なら $var2 を返す。
使用しすぎると読みにくいコードになりかねませんが、うまく使用すれば開発効率が上がりそうです。
日本語マニュアル:Chapter 11. Cake のグローバル定数とグローバル関数