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CakePHP1.2 バッチ処理
2CakePHP1.2 にシェル機能というのがあるのを知りました。下記エントリでメールからの処理を実際に行う方法が紹介されています。
メール受信からのシェル機能実行 – Writing Some Code
ちょうど CakePHP1.2で開発中のシステムで cron でのバッチ処理があるのでそれに応用してみたときのメモです。
バッチ処理で実行させるシェル機能を作成
今回は test という名前のシェル名にします。
app/vendors/shells/test.php を作成します。
< ?php class TestShell extends Shell { var $uses = array('Model'); function actionName(){ /* 実際の処理を書きます */ /* $this->uses に追加したモデルが使用できます */ $lists = $this->Model->findAll(); } } ?>
シェルスクリプト
下記のようなシェルスクリプトを作成して cron から実行させます。
#!/bin/sh cd /path/to/app ../cake/console/cake test actionName
シェルスクリプトなしで直接 cake を実行する方法もある
cake を実行するときにカレントディレクトリが app でないとだめなのですが、
-app /path/to/app
のように -app オプションで実行時に app のパスを指定することもできます。
その場合は下記のようになります。
/path/to/cake/console/cake test actionName -app /path/to/app
これを直接 cron から実行させればシェルスクリプトなしでも実行できます。
その他
vendors/shells 内のファイルですが、ファイル名が hoge_foo.php だった場合、クラス名は HogeFooShell ですが、実行するときは
cake/console/cake hoge_foo actionName
となるようです。
CakePHP コントローラに処理を書かずにモデルにメソッドを追加しよう!
2CakePHP だけではなくフレームワーク全般に当てはまることだと思います。
Fat models and how they change how you use the Model class – cakebaker
私もフレームワークを使い始めた当初はそうだったのですが、モデルに最初からあるメソッドだけを使用してコントローラでなんでもかんでもやってしまっていました。
そうではなく、もっとモデルにオリジナルのメソッドを追加して、コントローラではそれを使用した方がコントローラもすっきりして後から見たときにも何をしているか分かりやすいと思います。
例えばブログの最新エントリ10を find する場合コントローラに
$this->Post->findAll(array('Post.is_published' => true), null, array('Post.published DESC'), 10);
と書くよりも
Postモデル
function findMostRecent($limit = 10) { return $this->findAll(array('Post.is_published' => true), null, array('Post.published DESC'), $limit); }
コントローラ
$this->Post->findMostRecent();
と書いた方がコメントなどなくても何をしているのかが分かりやすくなります。
CakePHP 1.2 の deleteAll
1CakePHP 1.2 の saveAll その1
CakePHP 1.2 の saveAll その2
のエントリーを書いているときに deleteAll というメソッドがあり気になったので調べてみました。
CakePHP 1.1 で開発時に delete するときに ID を指定するしか方法がなく、ある条件でまとめて削除したいときなどは findAll してからループで delete していました。このときも条件を指定して削除する方法がないかとソースを調べたのですがありませんでした。
使い方は非常に簡単です。findAll のように条件を指定して deleteAll を実行するだけです。
$conditions = array('User.name'=>'suzuki'); if ($this->User->deleteAll($conditions)) { $this->Session->setFlash('削除しました'); } else { $this->Session->setFlash('削除に失敗しました'); }
実行される SQL は以下のような感じです。
SELECT `User`.`id` FROM `users` AS `User` WHERE `User`.`name` = 'suzuki' DELETE `User` FROM `users` AS `User` WHERE `User`.`id` IN (8, 10)
SELECT で条件に合う ID を抽出して WHERE IN で DELETE しています。
ただし CakePHP1.2 の削除ですが、MySQL 4.0 では SQL の DELETE 文でエラーになってしまいます。
MySQL 5.0 ではエラーにならずに削除できました。エラーになる原因は “DELETE” の後ろにテーブルのエイリアス名があるためです。
これは “cakephp1.2でのPostgreSQLエラー。” フォーラム – CakePHP Users in Japan でもあるように既に修正されているようですが、昨日 CakePHP のサイトからダウンロードした CakePHP 1.2.0.6311 beta ではまだ修正されていないようです。
CakePHP find や findAll の条件指定にちょっとだけ便利な postConditions
1CakePHP の コントローラに postConditions というちょっとだけ便利なメソッドがありました。
cake/libs/controllers.php
function postConditions($data) { if (!is_array($data) || empty($data)) { return null; } $conditions = array(); foreach($data as $model => $fields) { foreach($fields as $field => $value) { $conditions[$model . '.' . $field] = $value; } } return $conditions; }
例えば検索をするフォームなどで User.name で検索するような場合
view で
input('User/name');
と指定すると$this->data は
Array ( [User] => Array ( [name] => 山田 ) )
この $this->data を postConditions に渡すと
$data = $this->postConditions($this->data);
$data は
Array ( [User.name] => 山田 )
となり、このまま find や findAll に渡すことができます。
$this->User->find($data);
参考:CakePHP マニュアル
7.2. コントローラの関数
CakePHP モデルの validation の拡張 同じ項目で違うメッセージを出す
1CakePHP のモデルの validation の拡張のメモの続きです。
同じフォームの項目で違うエラーメッセージを出したいときがあります。
例えばユーザ登録フォームでユーザID がフォーマットエラーなのか、既に使用されているのかなどです。
models/users.php
var $validate = array( 'loginid' => '/^[0-9a-zA-Z]{8}$/', ); function validates($data=array()) { if(empty($data)) { $data = $this->data; } parent::validates($data); // loginid のユニークチェック if ($this->findByLoginid($data["User"]["loginid"])) { $this->invalidate("loginid_unique"); } if (count($this->validationErrors)>0) { return false; } else { return true; } }
既にloginid が登録済みの場合は
$this->invalidate('loginid_unique');
としています。
invalidate に指定するのは実際に存在しないものでも大丈夫なのでそれを使用して view でエラーメッセージを分けて表示します。
views/users/regist.thtml
ID:< ?php echo $html->password('User/loginid'); ?> < ?php echo $html->tagErrorMsg("User/loginid", "IDは英数字8文字で入力してください"); ?> < ?php echo $html->tagErrorMsg("User/loginid_unique", "IDは既に使用されています。他のID を指定してください"); ?>
CakePHP findBy での複数指定を調べたメモ
2先のエントリで書いた「CakePHP findBy で複数条件の指定で OR も指定可能」ですが、findByHogeAndFoo などの処理がどうなっているか気になったので調べたときのメモです。
- findByHogeAndFoo メソッドが実行されると model_php5.php ( Model クラス ) の __call メソッドが実行される
- __call メソッドでは DboSource クラスの query メソッドに findByHogeAndFoo のメソッド名と条件の値を渡す
- DboSource クラスの query メソッドでは、findBy または、findAllBy の後ろの文字列を取り出す
- 取り出した文字列を小文字に変換してさらに AND を _and_、OR を _or_ に変換する
- _or_ または _and_ で分割してフィールドを取り出す
- AND または OR にしたがって SQL の条件を組み立てる
というようなこと処理がされていました。
まとめると
- 複数指定はいくつでも可能
- AND または OR は混在して指定はできない
いくつでも指定はできるようですが、たくさんの条件をこれで指定するとソースの可読性が下がりそうですし、AND と OR が混在できないので普通はそんな指定はしないでしょう。
指定する場合は2つくらいにとどめておいて、それより多くなる場合は find の $conditions で指定した方が無難だと思います。
CakePHP findBy で複数条件の指定で OR も指定可能
2[cakephp]findByで複数条件の指定 | blog.hereticsintheworld
で紹介されていた
$this->Model->findByIdAndName( $id, $name )
が気になりソースを調べてみたところ OR も指定可能でした。
$this->Model->findByIdOrName( $id, $name )
ちなみに findAll でも同様に指定可能です。
CakePHP Model::generateList メソッドの {n}
2CakePHP で select タグを生成する際に generateList メソッドをよく使います。
ちなみに使い方は下記の通りです。
$this->Model->generateList($conditions, $order,$limit, $keyPath, $valuePath);
$coditions :検索条件
$order :ソートの指定
$limit :取り出す数
$keyPath :配列のキーにするフィールド
$valuePath :配列の値にするフィールド
この $keyPath と $valuePath の指定方法が曲者で
{n}.Model.field
のようにモデル名の前に「{n}.」をつけなくては正しくデータを取得できません。
この「{n}」というのがなんなのかが気になり調べてみました。
詳しくは下記リンク先を参照していただくと分かります。
{n} ? – Cake PHP | Google グループ
以下実際に CakePHP のコードを調べてみたことをまとめます。
- generateList メソッドでは検索条件などによって findAll する
- findAll したデータから Set::extract メソッドを使用して該当するフィールドデータのみ抜き出す
- Set::extract メソッドは配列以外にもオブジェクトからも extract できるように設計されている
- 配列の場合はモデル名の前に「{n}」があるかどうかで判定している
という感じのようです。
ちなみに Set クラスは /cake/libs/set.php で定義されていて、コメントを見ると配列用のライブラリクラスのようです。
また、generateList で $keyPath, $valuePath を指定しなかった場合は下記のようになるようです。
- $keyPath には モデルで指定した $primaryKey を使用
- $primaryKey の指定がなければ ‘id’ フィールドを使用
- $valuePath には モデルで指定した $displayField を使用
- $displayField の指定がなければ ‘title’ フィールドが存在すれば ‘title’ フィールドを使用
- ‘title’ フィールドが存在しなければ ‘name’ フィールドを使用
- ‘title’ フィールドも ‘name’ フィールドも存在しなければ ‘id’ フィールドを使用
フィールド名の付け方も重要ですね。
CakePHP Pagination まとめ
2CakePHP の Pagination に関してまとめてみました。
コントローラでコンポーネント、ヘルパーに Pagination を指定
// 使用コンポーネント名 var $components = array('Pagination'); // 使用ヘルパー名 var $helpers = array('Pagination');
コントローラの一覧表示するアクションでの一覧表示取得方法
$this->Pagination->modelClass = 'Model'; // 使用するモデル $this->Pagination->sortBy = 'created'; // デフォルトのソートするフィールド名 $this->Pagination->direction = 'DESC'; // デフォルトの昇順、降順を指定 $this->Pagination->show = 10; // 1ページに表示する件数 $conditions = array(); // 検索条件 list($order,$limit,$page) = $this->Pagination->init($conditions); $lists = $this->Model->findAll($conditions, $fields, $order, $limit, $page, $recursive);
ビューでのヘルパー使用準備
ビューで Pagination ヘルパーを使用できるようにする
< ?php $pagination->setPaging($paging); ?>
ビューでの総件数と表示している件数の表示
< ?php echo $pagination->result('検索結果:', '/', '?'); ?>件
上記のように指定すると「検索結果:1?10/5253件」と表示されます。
ソートするフィールドを変更するリンクを表示する
< ?php echo $pagination->sortBy('field_name', 'フィールド名', 'ModelName'); ?>
field_name にソートするフィールド名、
フィールド名にリンクに表示する名前、
ModelName にはフィールド名が属するモデル名
を指定します。
モデル名は $this->Pagination->modelClass と同じ場合には省略可能です。
また、sortBy メソッドは
veiws/heplers/pagination.php
function sortBy ($value, $title=NULL, $Model=NULL,$escapeTitle=true,$upText=' ^',$downText=' v')
のように定義されています。見て分かるとおり第5、6引数を指定することにより、ソートしたときのリンクのフィールド名につく「^」「v」の文字を変更することができます。
select タグによってソートを指定したいときは sortBySelect メソッドがあります。
function sortBySelect($sortFields, $t='Sort By: ',$upText=' ^',$downText=' v')
CakePHP findAll で INNER JOIN する方法
1開発中の CakePHP の案件でどうしても INNER JOIN する必要があり、かといって SQL を直接書くのは他のコンポーネントとの兼ね合いでできるだけ避けたい(というより無理)な状況だったので、絶対何か方法があるだろうと思いソースを調べたのでメモしておきます。
/cake/libs/model/model_php5.php の findAll メソッドに
$queryData = array('conditions' => $conditions, 'fields' => $fields, 'joins' => array(), 'limit' => $limit, 'offset' => $offset, 'order' => $order );
というのがあり、’joins’ に 空の配列を入れている。
この ‘joins’ の使い方を調べたら、
array( "type" => "INNER", "alias" => "", "table" => INNER JOIN するテーブル, "conditions" => INNER JOIN の ONに指定する条件, );
という配列を入れると INNER JOIN してくれるようです。
ただ、findAll の中で joins に空配列を入れているので、findAll を実行するときのパラメータに joins を指定しても無視されてしまう。
そこで、モデルの beforeFind メソッドを使用することにした。このメソッドは findAll の実行する前に呼ばれるメソッドです。
findAll を実行するモデルに次の beforeFind を定義
function beforeFind(&$queryData) { $queryData["joins"][] = array( "type" => "INNER", "alias" => "", "table" => "`model_name`", "conditions" => array("model_name.field=model_name2.field2"), ); return true; }
これで実行された SQL を確認すれば INNER JOIN されれいます。